駐車場の増設は、いかに問題なく合意形成できるかにかかっています。増設が専有部分の使用に関し影響を及ぼすことがおるので、各方面に配慮して計画すべきでしょう。（建築基準法、消防法、各自治体の条例をよく調べ、それに接触しないようにする必要があります。）

緑地を削っての増設や機械式駐車場を増設する場合は共用部分の変更にあたりますので、総会において組合員総数及び議決権総数の各４分の３以上の特別多数決議が必要になります。

増設が専有部分の使用に特別の影響を及ぼすときは、専有部分の所有者の承諾を得なければなりません。

手順としては、次のとおりです。

①理事会で増設について検討し、方針を決定するが、この方針決定にあたってはアンケート等により実態及び要望を把握することが必要となる。これらの作業は、理事会の下に駐車場専門委員会をおいて行うこともひとつの方法である。

②法律的に増設が可能かどうか調査して、具体的な計画案作りを進める。

③安全上、環境面において、専有部分の使用に関し特別な影響を及ぼすか否か確認する。

④理事会等で検討状況を広報等で継続的に流し、合意形成の土壌作りをする。

⑤居住者に対する説明会を実施する。

⑥総会に提案し、決議する。